2022.12.12

シリーズBラウンドで約20億円を調達完了

 

株式会社オプティマインド(愛知県名古屋市、代表取締役社長:松下 健、以下「オプティマインド」)は、既存投資家に加え、未来創生3号ファンド(運営者:スパークス・アセット・マネジメント株式会社)およびLogistics Innovation Fund(運営者:Spiral Innovation Partners)を新規引受先とする第三者割当増資を行い、約20億円の資金調達を行いました。これにより、累計調達額は約31億円となりました。

 

 

■資金調達の背景

 

ラストワンマイル配送分野では、EC市場の拡大に伴い宅配便は増加しています。それだけでなく、新型コロナウイルスの影響による人々のライフスタイルの変化に伴い、店舗配送の荷量変動も起きています。

 

また、働き方改革関連法によってトラックドライバーの時間外労働の管理が厳格になることで起きうる「2024年問題」や、「カーボンニュートラル」への社会的関心も高まってきている中、物流の効率化は大きな社会課題となっています。

 

Googleが2022年から地図データを活用してラストワンマイルの配送最適化市場へ参入するなど、世界的に輸配送管理システム市場も盛り上がりを見せている中、国内ラストワンマイル市場において『世界のラストワンマイルを最適化する』をビジョンに掲げる弊社が先駆けて、テクノロジーによるイノベーションを起こしていきたいと考えております。

 

 

■資金調達の目的

 

これまでオプティマインドは、ルート最適化クラウドサービス『Loogia(ルージア)』の開発を始めた2018年から4年間に渡って、物流の現場・管理者・経営者が抱える課題に対して挑戦して参りました。物流業界とテクノロジーの架け橋となり、新しい世界を技術で創るために、今回調達した資金を利用してグローバル人材を含めた採用を進め、顧客とのリレーション構築や現場オペレーションに向き合った『Loogia』の機能拡張に投資して参ります。

 

 

◼︎シリーズBラウンド引受先からのコメント

 

スパークス・アセット・マネジメント株式会社 代表取締役社長 阿部修平氏

 

EC拡大による宅配便の急増やドライバー不足による物流コストの高騰が続く中で、今後物流の効率化は社会全体の喫緊の課題です。オプティマインド社のLoogiaは配送現場での実用性の高さおよびルーティング精度の高さを備えており、ラストワンマイル物流における最適化に貢献すると思います。また、配送ロボットやドローンのマルチモーダル最適化など中長期的な事業拡張の可能性が大きいビジネスであり、今回投資させていただきました。今後国内外のラストワンマイル物流において大きく飛躍されることを期待しております。

 

 

Spiral Innovation Partners 有限責任事業組合 代表パートナー 岡洋氏

 

物流クライシスが叫ばれて久しいですが、これからの物流を考えた時に「配送ルートの最適化」は必須であり、無くてはならない技術になると感じています。結果として、配送の生産性が上がり、走行距離が短くなる。それはドライバーの負荷軽減や、CO2の削減にもつながる。「Loogia」が浸透した未来は、人や環境にやさしいクリーンな世界になると感じた時、​​物流領域特化型ファンドとして、投資しないという選択肢はありませんでした。若く、エネルギーに満ちた経営陣が切り開く物流の未来を楽しみにしております。

 

 

KDDI株式会社 事業創造本部 副本部長 中馬和彦 氏

 

宅配需要の急増やドライバーの人手不足などで「物流クライシス」が指摘される中、オプティマインド社は圧倒的な物流ルート最適化技術により幅広い業界で素晴らしい評価を得ております。また、将来的には、物流領域にとどまらず全てのモビリティを最適化する存在になることを期待しております。KDDIは今回の出資を通じて、両社の事業連携を加速し、オプティマインド社が名古屋発の世界で戦うスタートアップになるベく全力で支援して参ります。

 

 

株式会社MTG Ventures 代表取締役 藤田 豪氏

 

名古屋を代表する学生発スタートアップの同社に追加投資をさせて頂きました。学生ベンチャーからスタートした同社は、事業の成長もさることながら、若い経営チームも経験を積み、いい組織になってきました。更なる成長を加速すべく応援団一同、全力でサポートして参ります。